携帯が圏外になったときの対処法まとめ
突然スマートフォンが圏外になり、電話やインターネットが使えなくなってしまう状況は誰にとっても困りものです。
電波の届かないところにあるか電源が入っていないため圏外表示になるケースもあれば、キャリア側の通信障害や端末自体の不具合など原因はさまざま。
本記事では、携帯電話が圏外になる主な理由と、その具体的な対処法をわかりやすく解説していきます。
もしものときに慌てないためにも、ぜひ最後までご覧いただき、いざというときの参考にしてください。
携帯が圏外になったときの基本的な対処法
電源が入っていることを確認する
まずは最も基本的なポイントを確認しましょう。
意外と見落としがちなのが、電源が切れているために圏外となっているケースです。
とくに長時間スマートフォンを使用しておらず、電池切れを起こしてしまった場合などは要注意。
端末の電源ボタンを押して画面が点灯するか、バッテリー残量が十分かを確かめましょう。
もしもバッテリーが切れた状態であれば、充電器をつないでしばらく待ってから再度電源を入れ直してください。
圏外の理由を理解する
携帯が圏外になる原因は、一口に言っても多岐にわたります。
電波の届かないところにあるか電源が入っていないためという単純なケースもあれば、キャリア側のメンテナンスや災害による基地局トラブル、建物内部の構造による電波遮断など、外的要因の可能性も。
理由を大別すると以下のように考えられます：
- 地下・山間部など、地理的に電波が届きづらい場所にいる
- 電池切れや電源オフで通信が行われていない
- キャリア回線の一時的な障害
- スマートフォン本体の故障や設定不備
まずは「どのパターンに当てはまりそうか？」という点をしっかり切り分けることが重要です。
再起動を試みる
圏外状態が突然発生した場合、再起動をするだけで症状が改善することがあります。
スマートフォンは常にさまざまなプロセスが動いており、ソフトウェア的な不具合やメモリ不足が原因となって通信機能が正常に動作しなくなるケースも。
再起動するとシステムがリフレッシュされ、基地局との再接続がスムーズに行われる可能性があります。
まずはお手軽な対策として実行してみましょう。
電波の届かない場所での対応
電波状況を確認する方法
「そもそもここは電波が入りにくい場所なのか？」という視点で、現在地の電波状況を確認しましょう。
スマートフォンのアンテナピクト（電波強度を示すアイコン）を見てもよいですが、より詳しく知りたいなら「設定」からモバイルネットワーク情報をチェックしてみてください。
また、通信キャリアの公式サイトにはエリアマップや基地局情報が掲載されていることが多いので、自分のいる地域が電波圏内かどうかを一度調べるのも有効です。
適切な場所への移動を考える
地下やビルの奥まった場所、山奥などでは電波が届きにくいのは当然です。
こうした場所にいるときは、屋外に出たり窓際に移動したりと、電波が入りやすい環境へ移動することで圏外が解消するかもしれません。
特に高層ビルなどは、フロアによって電波状況が大きく変わるケースがあるので、複数階を試してみるのもひとつの手です。
緊急時の連絡手段を準備する
もし災害や事故など緊急性の高いシーンで携帯が圏外になってしまったら、どうすればいいのでしょうか。
普段から以下のような対策を心掛けておくと安心です。
- 家族や友人と、いざというときの連絡手段・集合場所を共有しておく
- 災害用伝言ダイヤル（171）やWebの安否確認サービスを把握しておく
- 携帯以外の通信手段（公衆電話やモバイルWi-Fiルーターなど）を確保する
緊急時の連絡手段を複数用意しておくことは、被災時のリスクを大幅に軽減します。
電話がかからない場合の確認ポイント
着信拒否の設定を確認する
着信拒否や迷惑電話ブロック機能が原因で、着信が入らないこともあります。
「意図的に拒否していないのに、なぜか相手の電話が鳴らない…」という場合は、端末の着信拒否リストや迷惑電話フィルターを確認してみましょう。
誤操作で相手の番号をブロックしていないか要チェックです。
着信履歴の確認と再試行
一時的に電波が不安定で通話に失敗しただけのケースも多々あります。
着信履歴や発信履歴を見直し、再度電話をかけ直すことでつながることも珍しくありません。
一時的な通信障害であれば短時間で回復するケースもあるので、焦らず再試行してみましょう。
相手に連絡してもらう方法
自分のスマートフォン側に原因があるのか、それとも相手側に問題があるのかを切り分けるために、相手からかけ直してもらうことも有効です。
もし自分の電話が受けられない状態でも、SNSやメール、チャットアプリなど別の連絡手段が利用できる場合は、そちらで依頼すると良いでしょう。
キャリア別の対処法
ソフトバンクのサポート情報
ソフトバンクは公式サイトでエリアマップと通信障害情報を随時更新しています。
エリア検索ツールを使えば、現在のエリアの電波状況を細かく確認できます。
また、カスタマーサポートに問い合わせれば、基地局トラブルや工事情報を教えてもらえることもあります。
NTTドコモの電波状況確認
NTTドコモも同様に「エリアマップ」機能を提供しており、Webや専用アプリから現在地の電波状況をチェック可能です。
定期的なメンテナンスや災害などで一時的に電波が不通になる場合もあるため、定期的に確認してみると良いでしょう。
auのアナウンスと対策
auは「エリア改善策」として、室内でも快適に利用できるようにホームアンテナの貸し出しを行っています。
圏外状態が頻繁に起こる場合は、ホームアンテナサービスやWi-Fi Callingといった機能を導入することで症状が改善することがあります。
アプリや設定の見直し
通信設定を確認する
「機内モード」や「モバイルデータ通信」がオフになっていないか確認しましょう。
うっかり機内モードのままにしてしまうと、すべての通信機能が停止してしまいます。
Wi-Fiだけで使用しているときなど、気づかないうちに設定が変わっている場合もあるので要注意です。
アプリの更新状態を確認する
古いバージョンのアプリやOSを使い続けていると、セキュリティや通信に関する不具合が起きることがあります。
定期的にOSや主要アプリをアップデートしておくことで、トラブルの発生率を下げることができます。
通知設定の確認
圏外とは直接関係ないようでいて、通知がオフになっていると着信に気づかないケースもあります。
大切な連絡を見逃さないよう、通知設定を見直すことも大切です。
電波の改善方法
通信のオン・オフを切り替える
通信回線を一度オフにして再度オンにすると、基地局との接続がリセットされる場合があります。
Androidならクイック設定パネル、iPhoneならコントロールセンターから素早く操作可能です。
「機内モードをオン→数秒待ってオフ」にするだけでも回線が復旧することがあります。
Wi-Fi通話の利用方法
近年のスマートフォンは「Wi-Fi Calling（Wi-Fi通話）」機能に対応しており、Wi-Fi経由で通話ができる場合があります。
携帯の電波が弱い室内でも、インターネット回線さえ安定していれば通話品質が向上します。
キャリアごとの設定方法を公式サイトで確認してみましょう。
電波状況の改善アプリ
電波強度を計測できるアプリを利用するのも一つの手。
どの場所で電波強度が高いかを把握しておくと、通話やデータ通信を行う上で快適なスポットを見つけやすくなります。
ただし、改善アプリと称しても、必ずしも実際の電波状況を劇的に向上させるわけではない点は理解しておきましょう。
トラブルシューティングの手順
携帯電話の設定リセット方法
あらゆる方法を試しても直らない場合は、端末のネットワーク設定をリセットするのも選択肢の一つです。
ネットワーク設定をリセットすると、Wi-FiやVPNの設定が消去されることがありますが、通信関連の問題が解消される可能性があります。
実施前には重要な情報をバックアップしておきましょう。
ハードウェア故障のチェック
もし「SIMカードが壊れている」「端末のアンテナが故障している」など物理的な不具合が原因なら、どんなに設定を変更しても直りません。
別のスマホにSIMカードを挿してみる、または他のSIMを自分のスマホに挿してみるなど検証し、故障箇所を切り分けましょう。
最終的には修理が必要なケースもあるため、早めに状況を判断することが重要です。
サポートセンターへの問い合わせ
あらゆる手を尽くしても解決しない場合は、契約しているキャリアのサポート窓口に問い合わせましょう。
問い合わせ時には「エラーの発生タイミング」「試した対処法」「SIMカードの状態」などを伝えるとスムーズです。
場合によっては端末の交換や修理が必要になるかもしれません。
圏外になる原因と予防策
地理的要因の影響
山間部や離島、ビルの地下などは電波が届きづらい代表的な場所です。
こうした場所へ旅行や出張に行く際は、事前にエリアマップで電波状況を把握しておくと安心です。
また、地形だけでなく「周波数帯がエリアに対応していない」ことが圏外の原因になることもあります。
気象条件や建物の影響
大雨や台風、積雪など天候が極端に悪いときには、一時的に電波が乱れる場合があります。
また、鉄筋コンクリートや金属で囲まれた建物の奥まった場所は電波遮断が起きやすいもの。
窓際や開放的な場所に移動するだけで改善するケースもあるため、ぜひ試してみてください。
定期的なメンテナンスの重要性
日常的な端末やアプリのアップデート、SIMカードの抜き差しなどは面倒に感じるかもしれません。
しかし、定期的にメンテナンスを行うことで、大きなトラブルを予防できます。
キャッシュのクリアやOSのバージョンアップなど、小さな積み重ねが安定した通信環境を保つ秘訣です。
携帯電話の機種別対応
iPhoneでの確認手順
iPhoneの場合は「設定」→「モバイル通信」から通信状態を確認できます。
また、「一般」→「情報」画面で使用中のキャリア情報やデータネットワークの状況もチェック可能。
ネットワーク設定のリセットは「一般」→「転送またはリセット」→「リセット」から実行できますが、事前にWi-Fiのパスワードなどをメモしておきましょう。
Android端末の電波確認
Androidの場合は「設定」→「デバイス情報」→「ステータス」や「SIMカードのステータス」などで、電波強度（dBm）を数値で確認できます。
-100dBmを超えるような数値が表示されていると、圏外に近い状態であることが多いです。
また、メーカー独自の機能で通信設定をリフレッシュできる端末もあるため、機種ごとのマニュアルをチェックしてみてください。
特定の機種での注意点
一部の古い機種では、新しい周波数帯（Band）に対応しておらず、特定のエリアで圏外になってしまうことがあります。
キャリア側が新周波数に切り替えたり、従来の周波数を縮小していたりするため、いつの間にか対応できなくなるケースも。
長く使っている端末で圏外が頻発するなら、買い替えも検討するのが無難です。
まとめ
携帯が圏外になる原因は、本当に多種多様です。
電波の届かないところにあるか電源が入っていないためというシンプルな理由もあれば、キャリア側の一時的な障害や端末のハード故障など、深刻なケースまで幅広く存在します。
大切なのは、「なぜ圏外になっているのか」を冷静に切り分け、段階的に対処法を試していくこと。
まずは電源のオンオフを確認し、電波が届く環境へ移動してみる。
それでも改善しなければ、再起動やネットワーク設定を見直す。
さらにダメならキャリアやサポートセンターに問い合わせる…。
こうしたステップを踏むことで、圏外状態から一日も早く脱却できる確率は格段に上がります。
本記事をきっかけに、圏外トラブルへの対処法や予防策をしっかり身につけてください。
いざというときの備えとして、災害時の連絡手段や複数の通信手段を用意しておくことも非常に大切です。
ぜひ今回の情報を参考に、快適なモバイルライフを送ってくださいね。
